ピッチとは?ねじ山の間隔をざっくり理解する
この記事の位置づけ
この記事は、初学者向けの規格メモです。ねじの正確な規格値・設計判断はJIS B 0205などを確認してください。
ざっくり言うと
ねじのピッチとは、**隣り合うねじ山とねじ山の距離(間隔)**のことです。
「M6 ×1.0」のように表記されます。この場合、「M6」がねじの外径6mm、「1.0」がピッチ1.0mmを意味します。
主なポイント
- ピッチ = ねじ山の間隔(mm)
- 数値が小さいほど山が細かく(細目ねじ)、大きいほど山が粗い(粗目・並目ねじ)
- 同じ外径でも並目と細目で下穴径が違う
- 標準的なMねじ(並目)ではピッチが省略されることが多い
Mねじのピッチ表記の読み方
M6 × 1.0
│ └── ピッチ(mm)
└──── 外径(mm)
並目ねじのピッチは省略されることがあり、「M6」と書いてある場合は並目(ピッチ1.0mm)が前提になっていることが多いです。
細目ねじの場合は必ず明記されます(例: M6 × 0.75)。
並目ねじのピッチ一覧(目安)
| ねじ | 外径 | 並目ピッチ |
|---|---|---|
| M3 | 3mm | 0.5mm |
| M4 | 4mm | 0.7mm |
| M5 | 5mm | 0.8mm |
| M6 | 6mm | 1.0mm |
| M8 | 8mm | 1.25mm |
| M10 | 10mm | 1.5mm |
| M12 | 12mm | 1.75mm |
| M16 | 16mm | 2.0mm |
| M20 | 20mm | 2.5mm |
※ 上記はJIS B 0205(並目ピッチ)を前提にした目安です。正確な値はJIS規格を確認してください。
並目と細目の違い
| 比較項目 | 並目(粗目) | 細目 |
|---|---|---|
| ピッチ | 大きい(山が粗い) | 小さい(山が細かい) |
| 締め付けの素早さ | 速い(1回転での移動量が大きい) | 遅い |
| 緩みにくさ | 普通 | 緩みにくい |
| 薄肉への使用 | やや不向き | 向いている |
| 一般的な用途 | 汎用(標準的な締結) | 振動がある場所・薄肉部品 |
細目ねじは「ファインピッチ(Fine Thread)」とも呼ばれます。
注意点
タップ加工での下穴径はピッチによって変わります。同じM6でも並目と細目では下穴径が異なるため、必ずピッチを確認してから下穴加工します。
交換・補修時にも、並目か細目かを間違えないように注意してください(互いに互換性はありません)。