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材料メモ
A6061とは?構造材として使われるアルミ合金の基本メモ
A6061(6000系アルミ合金)の特徴、強度、用途と、A5052・A7075との違いをざっくり整理したメモです。
A6061とは?構造材として使われるアルミ合金の基本メモ
この記事の位置づけ
この記事は、初学者向けの材料メモです。詳細な特性値・設計判断はJIS規格・材料メーカーのデータシートを確認してください。
ざっくり言うと
A6061は、アルミニウム合金の中で強度・加工性・溶接性のバランスが良い6000系合金の代表格です。
「強度もある程度ほしい、かつ溶接もしたい」というシーンでよく選ばれます。
主なポイント
- 6000系アルミ合金の代表格
- 主な添加元素はMg(マグネシウム)・Si(シリコン)
- A5052より強度が高く、A7075より溶接しやすい
- 押し出し成形(形材)に多く使われる
- 溶接可能(ただし溶接後は強度が低下するため注意が必要)
- アルマイト処理・塗装などの表面処理がしやすい
A6061の基本特性の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 密度 | 約2.7 g/cm³ |
| 引張強さ | 約260〜310 MPa(T6調質) |
| 0.2%耐力 | 約240〜280 MPa(T6調質) |
| 硬度 | 約HB 95〜100(T6調質) |
※ 上記は参考値です。正確な値はメーカーのデータシート・JIS H 4000などを確認してください。
調質記号の読み方の入口
A6061は熱処理(調質)によって強度を出します。
| 記号 | 内容 |
|---|---|
| O | 焼きなまし状態(最も軟らかい) |
| T4 | 溶体化処理後、自然時効 |
| T6 | 溶体化処理後、人工時効。最も一般的 |
「A6061-T6」の形でよく記載されます。
よく使われる場面
- 建築用アルミ形材(窓枠・サッシ・手摺など)
- 産業機械のフレーム・ブラケット
- 自転車フレーム(溶接が必要な構造)
- 電子機器の筐体・ヒートシンク
- スポーツ用品・医療機器
A6061と他アルミ合金の比較の入口
| 材料 | 強度 | 耐食性 | 溶接性 | 押し出し成形 |
|---|---|---|---|---|
| A5052 | 中 | 高 | 良 | △ |
| A6061 | 中〜高 | 中 | 可 | ◎ |
| A7075 | 最高クラス | 低 | 困難 | △ |
注意点
溶接後の強度低下に注意: A6061は溶接できますが、溶接部周辺は熱影響により強度が低下します。溶接部に大きな応力がかかる設計は避けるか、溶接後の再熱処理を検討してください。
海水・腐食環境では追加対策が必要: A6061は純アルミやA5052より耐食性が低い場合があります。腐食環境ではアルマイト処理・防錆塗装などを検討してください。