Power Platformメモ
Power Automateで承認フローを作る基本(Approvals)
Power AutomateのApprovalsコネクタを使って、SharePointリストの申請データを承認・却下するフローの作り方の入口を整理したメモです。
Power Automateで承認フローを作る基本(Approvals)
この記事の位置づけ
この記事は、Power Automateの初学者向け技術メモです。フローの動作は環境・コネクタ・バージョンによって変わることがあります。
実際のフローで動作を確認してください。
ざっくり言うと
Power AutomateにはApprovals(承認)コネクタがあり、「承認者にメールやTeamsで通知を送り、承認・却下の回答をもらってその後の処理を分岐させる」という承認ワークフローを作ることができます。
「申請→上長が承認→申請者に結果通知」のような業務フローを、プログラムなしで構築できます。
承認フローの基本的な流れ
- トリガー: 申請データが作成・更新されたときに起動
- 承認の開始(Approvalsアクション): 承認者にメール/Teamsで通知を送り、回答を待つ
- 条件分岐(Condition): 承認/却下によって処理を分岐
- SharePointリストの更新: 承認結果をリストに書き戻す
- 申請者への通知: 結果をメールやTeamsで申請者に通知
主な Approvals アクション
| アクション名 | 説明 |
|---|---|
| 承認の開始と結果の待機 | 承認者の回答を待って、次の処理に進む |
| 承認の開始 | 承認リクエストを送るだけで次のアクションに進む(非同期) |
通常のフローでは**「承認の開始と結果の待機」**を使います。承認者が回答するまでフローが待機状態になります。
設定の入口
「承認の開始と結果の待機」の主な設定項目
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 承認の種類 | 「承認/却下 - 最初に応答した人」「全員の承認が必要」など |
| タイトル | 承認通知に表示されるタイトル |
| 担当者 | 承認者のメールアドレス |
| 詳細 | 承認者に見せる情報(申請内容など) |
| アイテムリンク | SharePointリストのアイテムURL(省略可) |
承認結果の取得
「承認の開始と結果の待機」の後、動的コンテンツから「結果」を参照できます。
- 承認された場合:
Approveまたは承認 - 却下された場合:
Rejectまたは却下
この値を Condition アクションで分岐させることで、承認・却下それぞれの処理に進めます。
[結果] 次の値と等しい [Approve]
→ はいの場合: リストを「承認済み」に更新・申請者に承認メール
→ いいえの場合: リストを「却下」に更新・申請者に却下メール
承認の種類の選び方の入口
| 承認の種類 | 使う場面 |
|---|---|
| 承認/却下 - 最初に応答した人 | 複数の承認者のうち誰か1人が回答すれば確定 |
| 承認/却下 - 全員が承認する必要があります | 全員が承認しないと「承認済み」にならない |
| カスタム応答 - 最初に応答した人 | 「承認」「却下」以外の回答ボタンを自由に設定 |
Teamsに承認通知を送る
Approvalsアクションはデフォルトでメール通知が送られますが、Microsoft Teamsの「承認」アプリにも通知が届きます(TeamsとPower Automateが同じテナントで利用されている場合)。
承認者はTeamsのモバイルアプリから直接承認・却下の操作ができます。
注意点
承認フローは「承認者が回答するまでフローが待機」するため、フローの実行時間が長くなります。
Power Automateのフローには実行時間の上限があります(クラウドフローは最大30日間)。長期間回答がない場合の処理(リマインダー通知・タイムアウト処理)も検討が必要です。
また、承認者のアドレスを動的に変える場合(申請者の上長を自動取得など)は、Azure ADのユーザー情報を取得するアクションとの組み合わせが必要です。